日本料理

ちらし寿司の具材の意味

ちらし寿司の具材の意味

ひな祭りというめでたい席で供されるちらし寿司。その使用される具材には、実はめでたい意味合いが込められています。 海老 海老には、その丸まった形から腰が曲がるまで生きる、つまり「長寿」の意味が込められています。また紅白幕などと同じで、海老の色自体がめでたい色でもあります。 蓮根 蓮根に空いた穴から「見通しが良い」。つまり未来が見えるという意味です。蓮根はおせち料理にも使われ、めでたい席の料理には欠かせない具材です。 豆 豆は「健康でまめに働く」という少しこじつけのようでもありますが、つまり仕事が上手く行くように、という願いが込められています。 このようにちらし寿司の具材には、めでたい席に相応しい意味合いが込められているのです。ひな祭りに限らず、めでたい事があったら是非ちらし寿司を食べましょう!

ぼたもちとおはぎの違い

ぼたもちとおはぎの違い

「ぼたもち」と「おはぎ」って何が違うの、という質問にあなたは何と答えますか?実はこの二つの違いについては諸説があり、明確にできるものではありません。そこで、その中から有力なものを取り上げますので、ご自身の思う二つの定義と比べてみて下さい。 季節で違う説 これは「ぼたもち」が、春のお彼岸の時期に咲く「牡丹」から来ていて、「おはぎ」は秋のお彼岸の時期に咲く「萩」の花から来ているという説です。お彼岸で神仏やご先祖様へのお供え物として作るので、同じものでもその時期の花に由来して別の名が付いたということです。 米の種類が違う説 もち米を使用するのが「ぼたもち」、うるち米が「おはぎ」という説です。これは地域による、とも言われています。

日本の変わった郷土料理

日本の変わった郷土料理

北東から南西に細長い国土を持ち、山岳部によって隔てられたこの日本は、多様な気候区分を持ちます。そのため地域によって多様な食文化を育むことになりました。そしてその多様性は、一風変わった郷土料理も生み出したのです。 めふん めふんは北海道の郷土料理で、鮭の腎臓を塩漬けにしたものです。見た目が真っ黒で、初めて食すかたには抵抗があるかも知れませんが、イカの塩辛が好きな方にはぜひおすすめしたい珍味です。 しょっつる鍋 しょっつる鍋は秋田県の郷土料理で、しょっつるというハタハタなどから作られた魚醤を使用した鍋です。魚醤の持つ風味は独特で、それゆえこの鍋も好き嫌いが分かれる類の料理です。 タコライス 米軍が駐留する沖縄だからこそ生まれた郷土料理で、タコスの具材をご飯に乗っけた和洋折衷な料理になります。

ラーメンとご飯

ラーメンとご飯

中華料理屋やラーメン屋に行くと、ラーメンとチャーハンのセットや、ラーメンにご飯のセットを頼む、という方は多いはずです。しかし炭水化物のラーメンに、炭水化物のご飯をあわせて食べる、というのは少し奇妙でもあります。しかしこの2つの組み合わせというのは、日本人にとってなんとも魅力的なものなのです。 「ラーメンとご飯のセット」の魅力とは まずラーメン、チャーハンのセットについては、これはもうその「贅沢」さが最大の魅力です。ラーメンだけでもチャーハンだけでも主役になれるのに、その両方がある!という贅沢さには、何物にも代えられない魅力があります。そしてラーメンとご飯のセットについては、残ったスープとご飯を一緒に食べるのです。ご飯にかけても良し、雑炊にしても良し。ラーメンが2度楽しめる食べ方です。

寿司について

寿司について

日本を代表する伝統料理の一つ「寿司」について紹介します。寿司の歴史は実に千年以上もあり、奈良時代には既に存在していたと言われています。ただ、その頃の寿司は、滋賀県の郷土料理「フナ寿司」のようなもので、米と一緒に魚を発酵させた食べ物でした。   江戸前寿司の登場 では現在よく目にするような形の寿司が登場したのは、一体いつ頃だったのでしょうか?そのような寿司は「江戸前寿司」と呼ばれることからでもわかるように、誕生したのは江戸時代。初めて文献で確認できるのは「誹風柳多留」という川柳の句集で、文政12年のものに記述があるとのことです。当時の東京湾は豊かな漁場で、新鮮な魚介類をすぐに提供できたため、冷凍技術がない時代でも寿司を握ることができたのです。

偽物に騙されるな!

偽物に騙されるな!

神戸ビーフは、日本で最も高級な牛肉ブランドの一つです。またそのために偽物の神戸ビーフ、というものが出回ってしまっているのが現状です。そして我々庶民にとって、神戸ビーフを食するというのは一大イベントなわけですから、そこで騙されるわけにはいかないのです。この記事ではそんな偽物に騙されないための「知識」を紹介します。   「神戸肉之証」を確認する 神戸肉流通推進協議会は、神戸ビーフのブランド価値を守ることを目的として、生産者、食肉流通業界、そして消費者によって昭和58年に設立され、神戸ビーフの定義化とその保証をおこなっています。この団体が発行する本物の神戸ビーフを保証する証明書が、この「神戸肉之証」です。レストラン、または販売店でこの証明書を確認し、安心して神戸ビーフを味わって下さい。

日本の食材:わさび

日本の食材:わさび

「わさび」は前回の投稿で紹介したTeriyakiと同じく、そのままで海外で通じる今や世界的に有名な日本の食材になりました。海外で香辛料として使用される唐辛子などのように舌に刺激を与える辛さではなく、鼻に抜ける独特の香味・辛味が特徴のわさび。栽培には豊富できれいな水が必要なため、日本の豊かな水文化を象徴するような食材でもあります。 「西洋わさび(別名:ホースラディッシュ)」も同じくすっきりとした香味と辛味が特徴ですが、こちらは東ヨーロッパ原産で、いわゆる日本の「わさび」とは異なる植物ですが、市販されているチューブわさびは主にこちらの西洋わさびを使用しています。そこで、西洋わさびと区別するために日本原産のわさびを敢えて「本わさび」と呼びます。 本わさびの使い方として一般的に知られているのは、まずは薬味としてです。寿司や刺身、蕎麦、鰻の白焼などには必ずと言っていいほど添えられています。薬味として本わさびを使うのであれば、わさび独特の香り・辛みを最大限に引き出す鮫皮おろしで擦るのが一番です。空気をたっぷり含ませながらゆっくりとわさびを擦ると、きめ細やかになり香りも極上です。薬味以外の食べ方としては、ツウな方が好む「わさび漬け」も本わさび独特の香味・辛味が酒粕の香りと相まってとても味わい深く、わさび好きな方にはたまらない一品です。 世界的に見てもはや「ブーム」ではなく「定番」となった寿司、和食人気。これに比例して、わさびも「Manga」等と同じく、日本文化を代表するものの一つとして世界的に認知され、その需要の高まりを受けて、より本格的なわさびを味わいたいと願う人たちも増えてきています。

日本料理:照り焼き味

日本料理:照り焼き味

照り焼きと言えば、ブリの照り焼きや焼き鳥のタレでお馴染みなのではないでしょうか。しょうゆベースに甘みを加えたたれは、誰もが子供の頃から親しんでいる懐かしい味だと思います。テリヤキバーガーなども日本ならではのアレンジハンバーガーですね。 照り焼きは欧米でも人気があり、特にアメリカでは「teriyaki」が辞書に載るほど定着しています。 しかし、欧米では照り焼きはサーモンや牛肉にかけるなど、日本では珍しい使われ方もあります。日本食レストランはもちろん、日系でない飲食店でも「テリヤキ」味のメニューを置いているところも少なくありません。 また、スーパーでは基本の調味料として「テリヤキソース」が常備されています。日本系のソースと言えば、お好みソースやオタフクソースではなく、テリヤキを思い浮かべる欧米人が多いです。

日本の食材:抹茶

日本の食材:抹茶

緑茶は「Green Tea」として今や欧米にも浸透していますが、少し前までは、「緑茶」と「抹茶」は同じ「Green tea」であまり区別はされていませんでした。 しかし近年は「Green tea」とは別に「Matcha」の人気が出てきています。抹茶の人気は、味そのものよりも健康・美容効果に後押しされているようです。抹茶に豊富に含まれるカテキンは、抗酸化作用、減コレステロール作用、抗アレルギー作用など様々な効能があり、ダイエットや体質改善のために注目されています。 抹茶ラテや抹茶スイーツを出す「抹茶バー」の登場や、産地の違う豊富な種類の抹茶が販売されるようになるなど、徐々にバリエーションが増えています。 海外観光客の日本旅行のお土産も、抹茶味のお菓子が人気が高いそうです。

日本の食材:豆腐

日本の食材:豆腐

豆腐は日本人にとって必需品ともいえる食材の一つです。 大豆を搾った汁(豆乳)をにがりで固めた大豆加工食品で、東アジアと東南アジアで広く食べられています。麻婆豆腐などで中華料理でもおなじみですね。 豆腐には色々な食べ方があります。冷奴、味噌汁や鍋の具、湯豆腐、揚げ出し豆腐、味噌田楽、白和えなど、幅広い用途に使われます。 欧米でも豆腐は「ヘルシーフード」かつ「グルテンフリー」「ベジタリアン向け」の食品として広く知られています。「tofu」という言葉がそのまま使われています。 特に、ベジタリアン向けの肉の代替品として、大きなシェアを占めているようです。サラダやスープにに入れたりするほか、ジャーキーやステーキ、ハンバーガーのパテなどに使用されています。逆に冷奴はあまりポピュラーではないようです。